第4章:社会
社会への導入
社会の章では、労働者が自分自身と家族のためにより良い労働条件と生活条件を達成できるようにすること、移民、子供、若者、女性などの社会的弱者に特別な注意を払いつつすべての人々の平等と尊重を促進すること、そして認証組織における人権と労働権の保護を強化することを目指しています。
なぜ変更となったのか?
第1.3版から第1.4版への社会要件の変更は、特にサプライチェーン関係者に対して、社会的リスク管理を簡素化するために行われ、農場固有の文言を削除し、リスク査定の複雑さを軽減し、指標に関するデータ収集の必要性を排除しました。 これらの変更 により 、児童労働、強制労働、差別、職場でのハラスメントなどの重要な社会問題への対処に重点を置きつつ、サプライチェーンにとってより柔軟で管理しやすい要件なっています。
主な変更点:
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ジェンダー平等および委員会に関する記述の削除:4.1.1(旧5.1.1)では、ジェンダー平等や特定の委員会の必要性に言及しなくなりました。この変更により、サプライチェーン関係者の要件が簡素化され、ジェンダー関連や農場特有の遵守に煩わされることなく、重要な社会的リスクへの対応に集中できるようになります。
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任意のリスク査定ツールの使用:4.1.2(旧5.1.2)では、リスク査定は必須要件ではなくツールであることを明確化しました。これにより、サプライチェーン関係者は、リスクレベルに応じて選択したリスク査定ツールを、より柔軟に使用できるようになり、遵守がしやすくなりました。
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監視と改善の合理化:4.1.3および4.1.4(旧5.1.3と5.1.4)では、サプライチェーンレベルでの指標の収集と報告の要件を削除しました。これらの変更により、サプライチェーン関係者は、大規模なデータ収集という負担を増やすこと、実用的なリスクの監視と改善措置に専念できるようになります。
第4章:社会の要件における変更の概要
要件番号 |
表題 |
第1.3版からの変更点 |
含意 |
説明 |
4.1.1 |
事前評価対処方式 |
これは旧第1.3版の要件5.1.1でした。要件1.1.3で取り上げているため、簡素化のためジェンダー平等および委員会に関する記述を削除しました。 |
ジェンダー平等や委員会への不必要な言及を削除することで、社会的リスク管理を簡素化しました。 |
ジェンダー平等と委員会に関する言及を削除することで、サプライチェーン関係者にとっての主要な社会的リスク(児童労働、強制労働、差別、職場内ハラスメント)の管理に焦点を当てています。 |
4.1.2 |
事前評価対処方式 |
これは旧第1.3版の要件5.1.2でした。農場に関する文言を削除し、リスク査定を必須要件ではなくツールであることを明確化しました。 |
農場固有の要素を削除し、リスク査定をツールとしてより柔軟性に活用できるようにすることで、サプライチェーン関係者の負担を軽減します。 |
この要件では、リスク査定を必須ではなく任意のツールとすることで、サプライチェーン関係者がリスクに基づいてアプローチを調整できるようになり、不必要な複雑さが軽減されました。 |
4.1.3 |
事前評価対処方式 |
これは旧第1.3版の要件5.1.3です。サプライチェーンレベルでは収集されないため、指標への言及を削除しました。 |
要件を合理化し、リスクの監視と事例の改善という実用的な適用に重点を置きました。 |
指標が削除されたことで、サプライチェーン関係者にとってこの要件はより実践的なものになり、広範なデータ収集を行う必要なく、リスクの監視と対応に専念できるようになります。 |
4.1.4 |
事前評価対処方式 |
これは要件第1.3版の要件5.1.4です。サプライチェーンレベルでは収集されないため、指標への言及を削除しました 。 |
農場固有のデータ収集を必要とせず、確認済みの事例の改善に焦点を当てることで、改善手続きを簡素化します。 |
指標要件の削除により、サプライチェーン関係者は、データ収集に気を取られることなく、児童労働、強制労働、差別などの事例の是正に、迅速に取り組むことができるようになります。 |